人型ロボットにはもっとアプリが必要 - ブルーノ・メゾニエのプレゼンより
Aldebaran Robotics 社の創業者 Bruno Maisonnier(ブルーノ・メゾニエ) が LeWeb というプレゼンイベントでスピーチをしました。
Aldebaran Robotics 社は単に技術の上でより高度なロボットを作り出すことを目指しているわけではなく、これに加えて、人々の中にいて自然になじみ、人々の感情に対して適切に反応し、コミュニケーションをとれて、一緒にいて楽しいロボットを作り出すことを目指しているということです。
人の感情に対して適切に反応し、ボディーランゲージや会話を適切に理解できる人型ロボットは、テクノロジーと人間との間を取り持つ最も優れたインターフェースになりえると。
Aldebaran Robotics 社の目指すロボットは、人々のためにあり、人々のそばにいて、人々と直接コミュニケーションを取ることができるロボットといったところでしょうか。
これまでロボットは、より高度な機能を持つものほど、人から隔離された場所で活動し、特定の仕事を人間に代わってとりおこなうといった感じで使われてきているように思います。
SF の世界のように、人とロボットが同じ場所にいて、ロボットとコミュニケーションをとり、ロボットが有機的に行動を取るような時代が来るのでしょうか?
Bruno Maisonnierは最後にアプリケーションの重要性を強調しています。スマートフォンがデベロッパーのクリエイティブなアイデアによって、より多くの利用方法が見いだされ、ここまで爆発的に利用者を増やしたように、ロボットテクノロジーの世界にもより多くのクリエイティブなアプリケーションが必要だと。
NAO には NAOStore があり、デベロッパーは自分の作ったアプリケーションを公開し、広くユーザーに使ってもらうための仕組みがあります。
Bruno Maisonnierは、デベロッパー・プログラムの再開を示唆しているのでしょうか? そうであれば素晴らしいことだと思います。
今日においては、彼の伝えることは机上の理想論のように聞こえる部分もあります。数年後が楽しみです。彼の語りかける夢のうちのどれだけが実現されているか、そしてどれだけが Aldebaran Robotics 社によって実現されているのか。